フック

メンバーの皆さんににはいろいろと語ったが、今回のGoodZooにはフックがある。

1つは、2020年に実施できるかどうか、実現が危ぶまれているオリンピックに向けてインバウンドの訪日外国人の増加だ。

「おもてなし」という滝クリのプレゼンは、少しずつ語られなくなってきているが、クールジャパンの名のもとに訪日してくる外国人には、秋葉原は非常に評判が悪い。

コンテンツ大国としてリスペクトしながら、秋葉原に来ても実際に見るものはないからだ。

たまたまコスプレでもやっていれば大当たり。フィグの店にいけば自分の欲しいものを狙い撃ちしなければ、あまり意味を感じないほど問屋の体しかなしていない。何度か来日している外国人からいくと、すでに知識があるため中野ブロードウェイに向かうらしい。

諸外国人の想像するような、トイザらスなどのようなトイマーケットは存在しない。

サンリオピューロランドや、ディズニーランドのようなテーマパークほどビジネス展開やマーケティングがうまい国でもない。

そこは日本の情緒として楽しんでもらうのもいいが、高い旅費やサーチャージをかけ何泊か泊まりこみで期待して来日した外国人にはさぞがっかりすることだろうと想う。

ドンキホーテが外人でいっぱいになるのはとても理解しやすい。

改めてサブカルチャーと呼ばれている、日本の稼ぎ頭をちゃんとしたカルチャーとして捉え立場を作りたい。無や記憶、環境の結晶として生まれ続けているコンテンツをもう少し集約しておくことはできないのだろうかと想う。マルコポーロは日本(ジパング)の一部を見て「黄金の国」と呼んだ。

カルチャーをジパングとして、「コンテンツの国」と呼ばれることも不可能ではないと想う。うかうかしていたばっかりにコンテンツはハリウッドやヨーロッパのゲームメーカーにぐいぐい押されてきている。

いけないわけではないが、ちょっともったいなくもあり、異種独特の日本を物理的にマトメてみたいと考えたのがフックの1つだ。

もう1つのフックは「コンテンツはもっと大きな市場を持てる」と思ったことにある。

昭和初期の文化物黎明期は、自転車、電話、テレビ、車と世代を経てある種労働の目標になっていたと想う。

いまでも高価な家電や便利な文明の利器はプライベートスペースの充足感を上げるために一部労働の目標となっている。

嗜好や利便性の方向性で、フィグやジオラマ、鉄道模型、ゲームなどは全く違うジャンルなのだろうか?

自分はそうは思わない。どれも生活の満足感を醸成させるために取り入れられてきた娯楽なのだと考えている。

トランプや人生ゲーム、将棋や囲碁、盆栽や、庭の手入れ、植物やペット、あらゆるものが生活する人々の心を豊かにしてきた。

日本人には本質的にそこを発掘できるセンスがあると信じている。必要に駆られ備わってきた資源と交換できる唯一のものかもしれない。

得てして寛容に何事も受け入れてみたいという、好奇心の塊の自分だからだと考えることもできるが、人形遊びがきらいな子供や、ゲームがきらいな子供をみたことがない。

おとなになったから嫌いになるなんて、あまり想像ができない。

例えば現在自分は40も後半だが昔、小学生の頃見上げていた40後半の人はもっと「大人というもの」に見えていたとおもう。

みなさんはどうだろうか?

心やキモチの中では、幼いままだったりすることはないだろうか?

先入観や体裁が邪魔をしなければ、子どもたちが遊ぶようなおもちゃで遊んでみたくはならないだろうか?

「おしゃれな横文字をつけた2ちゃんねるである」と誰かが揶揄したツイッターしかり、スマートな宣伝やブランドスタイルで啓発して大衆化したi-phoneしかり、社会的な立場や体裁を気にしなければ、もっと素直に楽しみ、さらに新しい世界を生み出すことができないかと考えている。

そこにこだわってギークやヲタクを一般化したいと考えているわけではない。「コンテンツ産業は日本の主力だ」とあたりまえのことを発言しても変人扱いされない時代はきっとくるだろうと思っているだけだ。

その市場にはまだ手をつけていない部分が多くあると思っている。

余談だが、たとえば現代において、はじめて自然風景のミニチュアである「枯山水」や「盆栽」を発明したとする。

きっとその人達もヲタクとよばれるようになるのだろう。

この趣味は理解できないという人が多くいるが、無理して理解する必要はないと想う。

未知の世界への探究心を持つものだけが経験して一生を終えればイイ。

その探求者に開かれた門戸を置いてあげることもコンテンツ発信者の市場における重要な役割だと想えるだけだ。

まだ広げられていないその領域に踏み出してみたいというのが2つ目のフックだ。

もしかしたら自分はマーケティングヲタクなのかもしれない。

 

みずんた

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